東北地方太平洋沖地震、東日本大震災を仙台で経験して

地震の記憶。
細かい部分はもう記憶が曖昧。でも一応。


最初は細かな揺れだった。
あれ?また揺れてる。そう思った。数日前にも強めの揺れがきていて、その余震らしきものも数度あった。だから、今回もそれかと一瞬思った。
だが、急に強い揺れ。急いで外に出た。
その途端、立っていられないほどの激しい揺れが襲ってきた。
私は、阪神淡路大震災を大阪で体験していたのだが、初めてその時を上回る揺れを感じた。
もう、どうしたらいいのかわからなかった。
ただ、収まるのを待つしかなかった。
ドアが揺れる。上から落ちてくるものは何もないのを確認しつつ、じっとしゃがんでいた。
割と長い時間の揺れが収まると。周りを確認した。
あちこちのビルから人が出てきていて、じっと立っていた。
何かを考える余裕はなく、ぼおっとしていた。すぐに余震がきた。ただ、しゃがみつつ耐える。
何度か繰り返し、落ち着いてきた。
室内の状況はもう滅茶苦茶だった。
様々なものが散乱する部屋を、どうしたらいいのか、と思いつつ見ていた。
まだ、時折余震は続いていた。
(次回へ続くかも)